ハッピーメールで高学歴フェミニストと出会ったことがあります。
「女性は抑圧されてる、差別されてる」が信条で中々過激な主張をしておられました。
なぜそんな人がハッピメールにと思いますよね。
そこには、色々と深いわけがあったのです。

ガチガチのフェミニスト由美子さんとの出会いは、あちらさんからハッピメール上で「お話しませんか?」メッセージを貰ったことです。
当時私は20代後半、独身で彼女もおらずハッピメールなどの出会い系で知り合った女の子と遊んでいました。
容姿はえなりかずきさん似でイケメンとは言えない私でしたが、気になった子には積極的にアタックすることで成果がそこそこありました。
そんな僕でしたが、女性からメッセージを貰ったのは初めてで舞い上がりました。
非イケメンなので女の子から積極的に来られるなんて経験なし。
嬉しくなって即由美子さんに連絡先交換をお願いしました。
由美子さんは31歳、顔のイメージは目つきを少し鋭くしてメガネをかけた多部未華子さんです。

最初はいつものように軽いノリでメールしました。
「メッセージありがとうございます!女性から連絡頂いたのは初めてでテレます(笑)顔には自信なかったのにちょっと調子にのっちゃいますよ(*´ω`*)」
「失礼ですが、顔で連絡した訳ではありません。プロフィール見て興味持っただけです。ちょっと思ってたのと違う人みたいで残念です」
うわっ素っ気な。
かなりお固い女性みたいです。
なんとか会話を立て直すと、彼女は私の学歴やそこで学んだことに興味を持ったみたいでした。
一応東京六大学の中の某私立大学を出た私、女の子ウケを狙って高学歴アピールしてました。
専攻は社会科学及び政治学キリッとかプロフでカッコつけてました。
真実は、コンパばっかりで勉強してないんですけど(汗)
由美子さんは周囲の男性のレベルが低くて呆れている、頭の良い男性と知り合いたいと言いました。
出身大学を聞いたら、旧帝大理系卒の超エリート。
仕事は大手メーカーで研究職でした。
私大文系でイキってるのが恥ずかしくなりましたよ。
明らかに自分に自信を持つ彼女、マウティング具合が気になりましたが好奇心で会ってみました。

とりあえず食事だけという約束で居酒屋で初対面。
最初は仕事の話から入りましたが、すぐ由美子さんに火がついた模様。
「職場の男どもは全然ダメ、社内のポジション確保だけで社会に目が向いてないのよ」
「はぁ」
「そこで私が提案しようものなら、女のくせにしゃしゃり出るな扱い。珍しく賛同してくれる上司がいたと思ったら、それは表向きで口説き始めるし…男は女をバカにしているのよ」
「な、なるほど」
「アナタ政治学専攻でしょ、女性の社会進出を拡大して社会システムを変えるべきだと思わないの?」
ガチガチのフェミニストやないですか。
「あの~なぜ女性の人権問題に感性鋭い由美子さんがああいうサイト使ってるんですか。」
「バカな男を笑うためよ、私に声をかけてくる男たちは今みたいな話をすると無知を知って真っ赤になって逃げてくわ」
なんか凄い拗らせてますね。
でも、こういう女性を攻略するのが楽しいのです。
「しかしですね、社会進出だけが女性が優位に立つ戦略ではないですよ」逆襲開始。
「ドーキンスの利己的な遺伝子は読みましたか?」
「一応、専攻ではないけど」
「さすがです、ドーキンスは男女間の遺伝子対立の例で托卵を取り上げています」
「別のオスの卵を夫に育てさせるやつね」
「そう、男は子どもが自分の子かどうか確信が持てません。その事を武器にオスを巧みに操るメスの行動をドーキンスは語っています」
「つまり、人間でも家庭内にいる妻でも夫を操ることができるってわけ?」
「その通り!フェミニズム運動は社会進出だけでなく家庭内からも革命を起こせるのです」
「気づかなかったわ…アナタ凄いのね」
「いやいや、由美子さんの情熱的な意見があってこそ舞い降りたアイデアですよ。もっと色々と話ましょう」
ちなみに、ドーキンスとフェミニズムは全く関係ありません。
ただのこじつけです。

しかし、インテリってそれっぽい理屈に弱いんです。
お酒も入って冷静さも欠いていますから。
由美子さんは私のことを目を輝かせて見るように。
「こんなに素敵な話ができる女性は初めてだ、朝まで一緒にいたい」
「私もよ、頭の良い男性は好きだわ」
全然頭は良くないのですが雰囲気で押し切れました。
ホテルに連れ込みエッチに。
男性に避けられがちだった由美子さん、溜まった性欲を発散するように何度も求めてきました。
討論もセックスも大盛況。
「また会いましょうね」と彼女から連絡が来ました。
その後、一年くらいはセフレ関係を継続。
フェミニストも結局性欲には勝てないんだなーとなんとなく可笑しく感じた由美子さんとの出会いでした。